「やったー!夏休みだ!」
この声が聞こえるたびに、私たち親も子供の頃を思い出して、なんだかワクワクしますよね。
でも、ふと疑問に思ったことはありませんか?
『そもそも、なんで学校には夏休みがあるんだろう?』
『昔の人たちも、夏休みを過ごしていたのかな?』
今回の『ワクワク夏休み大百科』では、そんな素朴な疑問を解決すべく、夏休みのルーツや、昔の人たちがどんな夏休みを過ごしていたのかを調べてみました!
この夏、お子さんと一緒に、ちょっぴり歴史に思いを馳せてみるのも楽しいですよ。
夏休みはいつから始まったの?意外なルーツ!

実は、学校の夏休みが今のような形で始まったのは、明治時代に入ってからのことなんです。
明治時代:『学生の休養』と『先生の研修』がきっかけ
明治時代、日本は西洋の文化や制度を積極的に取り入れ始めました。学校制度もその一つです。
当時の欧米の学校には、夏に長い休みがあるのが一般的でした。
日本で夏休みが法律上で初めて明示されたのは、1881年(明治14年)に文部省(現在の文部科学省)が「夏季休業日」と定めたことが起源とされています。
当時の日本は冷房設備もないため、夏の暑さが子供たちの体調に悪影響を与えたり、勉強に集中できなかったりしたため、「学生の健康維持と休養」を目的として導入されました。
また、先生たちも夏休みの間に新しい知識を学んだり、研修を受けたりする大切な時間でした。
つまり、夏休みは、子供たちだけでなく、先生にとっても『学びを深める期間』という役割があったんですね。
昔は地域によって夏休みがバラバラだった?
面白いことに、夏休みの長さや時期は、昔は今よりもっと地域によってバラバラだったと言われています。
例えば、農作業が忙しい地域では、学校がお手伝いのために『農繁期休暇(のうはんききゅうか)』を設けることもあったそうです。
今では多くの小学校で7月20日頃から8月末までと決まっていますが、これも時代とともに、全国で統一されていったんですね。
ちなみに、現在でも公立学校の夏休み期間は全国一律ではなく、その土地の気候や風土、地域の実態によって教育委員会が定めています。
昔の子供たちは夏休みをどう過ごしていたの?

クーラーもない時代、昔の子供たちはどんな夏休みを過ごしていたのでしょうか?
ゲーム機やスマホがない分、自然と触れ合ったり、体を動かしたりする遊びが中心でした。
セミ捕り、昆虫採集、川遊び!自然が遊び場だった
一番の定番は、やっぱり『セミ捕り』や『昆虫採集』。
カブトムシやクワガタを捕まえに山へ行ったり、チョウチョやトンボを追いかけたり。夏休みの自由研究として、捕まえた昆虫を観察日記にする子供も多かったでしょうね。
『セミの一生って短い?だけじゃない!低学年向け「真夏の自由研究」面白雑学7選』の記事でも紹介したように、セミの鳴き声は夏の風物詩。
昔はもっとたくさんのセミの声が聞こえていたかもしれません。
そして、涼を求めて『川遊び』や『海水浴』も大人気でした。泳ぎや水遊びを通して、たくさんの『海の生き物』と出会ったことでしょう。
昔は今のように整備されたプールが少ない分、自然の川や海が子供たちの格好の遊び場だったんですね。
『海水浴って何で楽しい?だけじゃない!低学年向け「海の生き物」ひみつ図鑑クイズ5選』の記事を読んで、昔の子供たちのように、海の生き物のひみつを探してみるのも楽しいかもしれません。
お手伝いも立派な夏休みの過ごし方
現代よりも大家族が多かった昔は、夏休み中も子供たちはたくさんのお手伝いをしていました。
- 食事の準備や配膳
- 洗濯物の手伝い
- 庭の水やりや草むしり
- 弟や妹の面倒を見る
など、家庭の状況に合わせて、様々な役割を担っていました。
今でいう『お手伝いチャレンジ』を、日常的に行っていたわけですね。
夏休み中も、家族の一員として役割を果たすことで、子供たちは社会性や責任感を育んでいました。
これも昔の夏休みならではの大切な過ごし方だったと言えるでしょう。
宿題は?ラジオ体操は?今と変わらない定番も!
もちろん、昔の子供たちにも夏休みの宿題はありました!
ドリルや絵日記、自由研究など、基本的な宿題の内容は、今も昔も大きくは変わらないようです。
また、地域によっては、早朝に集まって行う『ラジオ体操』も、昔から夏の定番でした。
早起きして体を動かす習慣は、生活リズムを整える上でも重要です。
『【夏休み乗り切り術!】低学年向け「生活リズム」が崩れない!わが家の最強タイムスケジュール術』や、『「夏休みの朝活」は宝物!低学年向け『賢く始める!早起きが楽しくなる魔法のコツ』』で紹介したように、規則正しい生活は、昔も今も変わらない夏休みの過ごし方の基本なんですね。
まとめ:昔から続く『夏の学びと成長』
夏休みは、子供たちが学校生活から離れて、心と体を休ませ、そして新しい体験を通して成長するための大切な期間として、昔から受け継がれてきました。
現代の夏休みは、昔と比べて遊びの種類も環境も大きく変わりましたが、
『自然の中で学ぶ』『家族と過ごす』『規則正しい生活を送る』という本質的な部分は、今も昔も変わらず大切にされています。
今年の夏休みは、昔の子供たちが楽しんだように、昆虫採集に出かけたり、川や海で遊んだり、そしてたくさんのお手伝いに挑戦したりしてみてはいかがでしょうか?
この夏が、お子さんにとって、そしてパパママにとっても、昔の人々に思いを馳せながら、新たな発見とワクワクに満ちた素晴らしい思い出になりますように!
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